日本の会社に残る旧態依然としたルール

日本の社会は一昔前に比べて、随分と悪い風習が改善されており、世界的にも暮らしやすい国となった。
一方で日本の会社には、旧態依然としたルールが未だに根強く残されていることも社会人になる前に知っておくべきだろう。
例えば、年功序列制度がその典型的な事例であり、若い世代には理解できないものかもしれない。
いわゆる先輩社員の言う事には絶対服従、若手社員には仕事の決定権がなく、時として理不尽なことにも従わなければいけない。
上下関係が存在する事自体、それは組織として指揮系統を発揮させる上で必要不可欠である。
ただ日本の会社の場合、いわゆる学校の体育会系の部活動のノリがそのまま会社で使われているケースが多いのが実情だ。
新入社員は、先輩社員の指示に逆らうことができず、理論的に反論したとしても良くないレッテルを貼られる。
場合によっては、イジメやハラスメントの対象とされてしまうこともある。
入社したばかりの新人に、慣例や修行と称して、あえて理不尽な業務命令を課すケースも珍しくはないのである。
気に入らない若手社員や女性社員に対して、コンプライアンス意識が低い上司がセクハラやモラハラを繰り返す、そのような事例も未だに多いのが日本の会社の良くないところだ。
もちろん、年功序列制度は悪い面ばかりではない。
しかし、勤務年数が長いだけで、本来であれば若手を指導するべきではないマネジメント力やコンプライアンス意識が低い人材が、出世してしまうのが日本企業の厄介なルールである。
また組織自体が前例主義に陥っている会社も多く、有能な若手が新しいアイデアや業務効率を提案しても上司がまともに取り合わないのも良くないところだ。